活動計画 NPO法人近畿バイオインダストリー振興会議
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平成30年度活動計画

基本方針
・特定非営利活動法人として、特定非営利活動法第2条、別表第1号(保健医療又は福祉の 増進を図る活動)及び第7号(環境の保全を図る活動)に規定する各種事業を推進する。
・大学、国公立試験研究機関などのバイオ技術シーズや産業界のニーズを積極的に結び付け、産学官連携事業を推進するとともに、ベンチャー企業の創生と育成に向けたハンズオン支援事業に取り組む。
・産学官の有機的な連携を図りつつ、研究開発の推進、人材の育成、研究会・シンポジウムに よる普及啓発活動を通じて、バイオインダストリーの振興に寄与する。
・近畿地域のみならず全国のバイオ関連団体との連携を密にし、相互間の協力体制の強化を図る。
・国のバイオ関連施策はもとより、地域の取り組みや施策等についても積極的に取り上げ、その普及を図る。
・エネルギー・地球環境・健康などバイオテクノロジーがキーとなる課題に積極的に取り組む。
・会員にとって真に魅力的で有益な情報を幅広く提供していくとともに、特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議の活動を積極的に対外に広報する。


これまでの活動の経緯と総括
 特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議は、故・山村雄一大阪大学総長らが発起人として1985年に設立された任意団体近畿バイオインダストリー振興会議を前身とする団体で、その目的は、近畿地域に集積するバイオ分野の技術シーズを産学官の密接な連携のもとに事業化させ、産業発展に寄与するということであった。
 2003年に特定非営利活動法人近畿バイオインダストリー振興会議(以下:近畿バイオ)と組織変更し、経済産業省の産業クラスター計画「関西バイオクラスタープロジェクト」の推進機関として、近畿地域に集積するバイオ研究者及びバイオ関連企業とのネットワークを形成、拡大しつつ、その産学官のポテンシャルを最大限に活用した事業構築を行い、関西発のオープンイノベーションを実現するための活動を行ってきた。
 具体的には、大学・研究機関等の研究者が持つ優秀なバイオ技術シーズの発掘・収集、その事業化の可能性の評価、大手・中堅企業とのマッチングの場であるバイオ技術シーズ公開会及び関西バイオビジネスマッチングの開催、研究プロジェクトの創成、公的資金獲得支援など、事業化に向けた一貫したハンズオン支援を実施してきた。結果、これらの活動により、100社あまりのバイオベンチャー企業が創生・育成され、また、中堅・中小企業からのバイオ分野への進出など関西のバイオ関連産業の基盤拡大がなされた。
 このような状況において、国の成長戦略における取り組みとしても、大学の技術シーズを最短距離で産業界につなぐための「橋渡し機能」の強化や研究成果を社会実装に繋げるためのベンチャー企業の創出、育成、活用に向けた検討がなされている。今後も大学・研究機関等からの優良なバイオ技術シーズの効率的な発掘・提供から事業化に至るまでの一貫した支援を継続して実施する。


[事業内容]

Ⅰ.会務関連

 1.会員総会・理事会 (平成30年6月25日(月))
      平成29年度事業報告・平成29年度活動計算書
      平成30年度事業計画・平成30年度活動予算書
      役員改正について
      定款変更について

 2.記念講演会
  「制御性T細胞と新しい免疫医療」
      大阪大学免疫学フロンティア研究センター 実験免疫学 教授 坂口 志文

Ⅱ.業務関連
1.バイオ関連技術産業化支援事業
(1)産学個別マッチング
 大学の技術シーズと企業ニーズとのマッチングを目的として、昨年まで実施してきたセミナー形式のシーズ公開会を産学間の個別マッチング活動に切り替える。すなわち、関西各大学の産学連携部門とのネットワークを活用し、技術シーズの発掘を行う一方、企業への紹介を行う。有力な創薬系シーズについては、都市活力研究所の「創薬シーズ相談会」を利用して、製薬企業とのマッチング機会を作る。

(2)「再生医療技術を活用した動物実験代替法」検討会(近畿経済産業局KRIC事業)
 医薬品、農薬、化粧品等の開発に不可欠である動物実験の使用制限が厳しくなる中、 その代替システムとして、ヒトの生体環境を模した臓器複合チップが開発ツールとして期待されている。本検討会は昨年度より、期待される動物実験代替システムの実用化に向けて、各種課題を領域・ テーマ別にセミナーを開催してきたが、本年度は参加者の要望の強い領域・テーマについて3回のセミナーとパネルディスカッションを開催する。
<事業内容>
  ◆第4回検討会 「人体組織デバイス開発における課題とニーズ」
    日 時 : 平成30年8月30日(木)
    場 所 : ドーンセンター (大阪府立男女共同参画・青少年センター)
    演 者 : ①東京大学大学院 薬学系研究科 分子薬物動態学教室
                                 教授  楠原 洋之
          ②幹細胞評価基盤技術研究組合技術部人体模倣システム事業担当部長
                   兼 集中研究拠点 技術連携担当主査  赤羽 隆文
          ③岐阜薬科大学 香粧品健康学      特任教授  井上 紳太郎

  ◆第5回検討会 「人体組織デバイスの開発におけるレギュレーションの現状と今後」
    日 時 : 平成30年10月3日(水)
    場 所 : 医療イノベーション推進センター(TRI)

  ◆第6回検討会 「臓器モデルの現状と今後」
    日 時 : 平成30年12月(予定)
    場 所 : 京都リサーチパーク

2.バイオベンチャー支援事業
(1)スマートセルインダストリーの実現に向けた中小・ベンチャー企業に対する知財戦略支援事業
 「関西スマートセルフォーラム2018」

 近年、ゲノム解読技術、IT/AI技術、ゲノム編集技術が急速に進展し、これらの技術を組み合わせることで、生物が持つ物質生産能力を人工的に最大限引き出した細胞“スマートセル”を構築することが可能になってきており、工業(ものづくり)分野におけるスマートセルの利用は、化学産業プロセスのバイオプロセス変換による低コスト化や生産困難な化合物の生産など、製造プロセスの抜本改革につながるとされ、新たな産業創出への期待が高まっている。
 本事業においては、基礎知識、技術動向に加え、スマートセルによってもたらされる経済的・社会的メリットに関する情報提供を行うとともに、中小・ベンチャー企業が知的財産の保護や戦略立案・実践のためのスキルを獲得し、資本政策や出口戦略を策定するための支援体制を構築する。
 本年度は、「関西スマートセルフォーラム2018」として、3回シリーズのセミナーを開催し、スマートセルを取り巻く動きや最新技術動向を紹介するとともに、関心のある企業のネットワーキングを図る。また、基盤技術を持つアカデミアやベンチャー企業を発掘し、弁護士、弁理士、公認会計士等の専門家による事業化に向けての支援を行う。
 本事業は、近畿経済産業局の地域中小企業知的財産支援力強化事業の補助金を得て実施するもので、セミナーは近畿経済産業局と共同で開催。
<事業内容>
〇 セミナーの実施(9月、11月、1月)
  ◆第1回セミナー(総論)
  ◆第2回セミナー(基盤技術)
  ◆第3回セミナー(応用事例)
〇 三士会による事業化支援(ベンチャー企業3社をモデル的に支援)

(2)関西バイオビジネスマッチング2019の開催
 全国各地から創薬関連、機能性食品、化粧品等の分野で事業展開している中小・バイオベンチャー企業を関西に集め、大手・中堅企業との業務提携、販路開拓、アライアンス締結等の推進を 目指して開催する。本年度も、昨年度に引き続き、独立行政法人 中小企業基盤整備機構と共同で開催すると共に、全国各地域のバイオ産業支援の拠点と連携して、前回を上回る参加企業数を目指す。
 また、本年度も昨年度に引き続き、担当コーディネーターによるハンドメイドの手厚い商談のセットアップとフォローを行い、より企業間のマッチング効率を高める。また、オープンな場での商談(当日商談)を推進する為、ベンチャー企業だけではなく、大手・中堅企業や大学・研究機関のポスター展示を増やす等、より内容を充実させ商談件数や来場者の増加を図る。
 <開催予定>
     日 時 : 平成31年2月8日(金)
     場 所 : 千里阪急ホテル

(3)Bio Japan 2018出展支援
  BioJapanはバイオビジネスにおけるアジア最大のパートナリングイベントとして知られ、国内最大級の展示会である。近畿バイオは同展示会の主催団体のひとつとして、これまで毎年共同出展を実施してきた。共同出展は、通常の個別出展に比べ出展費用が安く、バイオベンチャー企業にとって、大手企業とのアライアンスを目指す良い機会となる。本年度も昨年に引き続き、ブースに共通電源と照明を装備し、展示効果を高めた特別仕様とする。また、大阪府と連携して出展企業の勧誘や集客効果の高いブース配置を企画検討する。

(4)関西バイオベンチャー企業一覧の充実
 バイオベンチャー企業一覧は、バイオベンチャーにアクセスするための有用ポータルとして活用されているが、各ベンチャー企業とのネットワーク形成・維持にも役立っている。
 このため、本年度も継続して更新作業を実施するとともに、新規掲載企業を増やして、より網羅性を高める。特に、新規に設立された大学発ベンチャーの掲載に注力する。

3.研究会
(1)生活習慣病予防のための機能性食品開発に関する研究会
<開催予定>
  ◆第1回研究会 : 平成30年8月8日(水)
           「腸内フローラと健康・疾病」
            杏林大学 保健学部 学部長 神谷 茂
           「隈笹エキスの育毛効果及び活性成分の探索」
            星薬科大学 副学長 杉山 清
  ◆第2回研究会 : 平成30年10月17日(水)
            神戸大学大学院 医学研究科 准教授 山下 智也
            大阪大学大学院 工学研究科 准教授 松崎 典弥
  ◆第3回研究会 : 平成30年12月(予定)
  ◆第4回研究会 : 平成31年 2月(予定)

  ◆第8回日本くすりと食品機能フォーラム : 平成30年 7月29日(日)
  ◆第9回日本くすりと食品機能フォーラム : 平成30年11月(予定)
            星薬科大学イノベーションセンターにて開催(東京)

(2)近畿バイオ・バイオマスイノベーション研究会
 平成19年10月に設立したバイオマス研究会は平成27年に「バイオマスイノベーション研究会」として継続し、地球環境の持続、人口増加、脱石油の社会で新価値の創造等に対応するため、バイオマス資源や微生物、動物、植物を有効に活用して、エネルギー、燃料、化成品、高付加価値食品等を生産する上流から下流まで一貫した実用化技術、商品開発の情報提供等を行ってきたが、平成29年度で終了することとし、10年間の活動の総括として 「近畿バイオ・公開セミナー;バイオマス研究のイノベーションに向かって」 を開催する。
 <開催予定>
   日 時 : 平成30年9月22日(土)
   場 所 : 神戸大学先端融合研究環統合研究拠点コンベンションホール

(3)バイオの次世代を考える会
 次世代を担う大学若手研究者と企業若手社員(研究、経営企画等)、近畿経済産業局若手職員とのネットワーキングとオープンイノベーションに繋がる異業種交流会として開催する。
  ◆第4回予定  平成30年10月18日(木)  田辺三菱製薬(株)本社
  当番世話人 : 大阪大学大学院 工学研究科 生命先端工学専攻 教授 内山 進
  当番企業  : 田辺三菱製薬(株)

4.セミナー・講演会の開催
(1)関西ライフサイエンス・リーディングサイエンティストセミナー
 ライフサイエンス分野で最先端の研究をリードしている関西の先生方にご講演いただくセミナーを公益財団法人都市活力研究所と共同して継続開催する。
 <開催予定>
  ◆第16回 : 平成30年7月3日(木)
        「細胞老化による発がん制御機構の解明とその制御」
          微生物病研究所 遺伝子生物学分野 教授  原 英二
        「iPS細胞を用いた再生医療の実用化に向けて」
          大日本住友株式会社 取締役 執行役員  木村 徹
  ◆第17回 : 平成30年9月27日(木)
          医薬基盤健康・栄養研究所  プロジェクトリーダー 今井 由美子
          産業技術総合研究所 バイオメディカル研究部門  副部門長
                                    大西 芳秋
  ◆第18回 : 平成30年12月(予定)
          英国領事館/Genomics Englandとコラボ開催
  ◆第19回 : 平成31年 3月(予定)

(2)会場参加型トークセミナー
 宮田 満氏のコーディネートによる会場参加型トークセミナーを開催する。本年度は、株式会社ペプチドドリームの窪田会長をお招きし、講演とフロアを交えたトークセッションを行う。
   日時:平成30年7月9日(月)
   場所:大阪大学中之島センター
      「日本のバイオ産業が、国際競争に勝つ条件」
              株式会社日経BP  特命編集委員   宮田 満
      「技術で勝ってビジネスでも勝てる日本」
              株式会社ペプチドリーム 代表取締役会長  窪田 規一

5.外国バイオ関連機関との交流
(1)新春国際交流会
 新春イベントとして、各国バイオ関連機関などのショートプレゼンテーションおよびパネル展示により、交流・情報交換を図る。本年度も昨年に引き続き、年末バイオセミナーを新春国際会に一本化。“宮田満氏をお招きしての新春国際交流会”として、宮田氏の講演と2部構成で行う。

(2)カナダ・日本交流マッチング事業
 カナダサスカチュワン州には、サスカチュワン大学を中心として Innovation Place Research Park、Canadian Light Source Synchrotron、Vido-Intervac、作物開発センター(CDC)等の研究機関や多くのベンチャー企業が立地している。平成23年にMOUを締結したAg-West Bioやカナダ領事館と連携して共同事業を進めている。本年度は11月21日訪日(予定)の機会にカナダ企業からの紹介セミナーを共催して相互の交流・情報交換を図る。

6.その他
(1)西宮市植物生産研究センター企画業務(西宮市より受託)
 西宮市植物生産研究センターの企画業務を検討するとともに、同センターで開発された新しい植物の商標登録出願等の会計事務を行う。

(2)フォトバイオ協議会事務業務(産総研より受託)
 フォトバイオ協議会( 産総研・阪大 先端フォトニクス・バイオセンシングオープンイノベーションラボラトリに設置)のワークショップ開催や機関紙発行等の事務業務を行う。

(3)メルマガ配信
 他団体のバイオ関連の各種イベント情報を、関係各位にメールマガジンとして、定期配信(2回/月)する。